ハワイで医療保険の加入方法:アメリカの保険制度を理解しよう。

obama-care-effects-medicare

快適なハワイの生活で頭を悩ます事の1つに高額な医療費があります。 アメリカには日本のような健康保険制度がない為、自ら医療保険に加入する必要があります。

私がハワイに移住してきて、一番不安だったのはハワイの医療保険の加入方法でした。 ハワイで仕事をしていれば、勤務先の会社を通じて保険にはいる事が出来ます。

しかし私のように単にハワイに引っ越してくる場合だと、自分で保険会社を探して何かしらの保険プランに加入する必要がありました。

ハワイ移住当初は、アメリカの保険の仕組みの理解と保険会社の選定に苦労しました。

同じような境遇のハワイ移住者が、私のように苦労しない為に、ハワイの医療制度、保険の加入方法、保険用語など、まとめてみました。

アメリカの医療費は桁違いに高い

マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『シッコ』では、お金がなければ病気になっても手術さえ受ける事のできない、アメリカの崩壊した医療制度について描きました。 世界を代表する先進国だとは思えない医療制度に世界中が驚きました。

アメリカ人の多くは、保険に加入していても、ケガや病気をした場合、高額の医療費を強いられるため、治療を受けない事があります。 

救急車を利用するのもお金が掛かります。 ケガをしている人を発見して、親切心で救急車を呼んであげても、お金がない人は治療費を払えないので、救急車に乗って病院に行く事を拒否してきます。 日本では信じられないような事がアメリカでは起こります。

アメリカでは、どのくらいの医療費が発生するのか、実際の病院のレシートと共に事例を紹介します。

$12,430.45(約140万円) 深夜12時頃から翌朝6時まで病院に。モルヒネ、胃酸をうすめる薬、いくつかの検査でこの金額。
56118e77

$11,753.27(約134万円)
救急車で運ばれER(緊急治療室)2日間の入院。
特に手術はなし。
715bbc4b

$49,871.18(約570万円)出産費用。赤ちゃんが2週間の集中治療室に。日本からハワイに来て出産する人達も最近では多いようですが、基本は60万くらいします。 帝王切開になった場合は600万が相場です。 赤ちゃんや母親になりかしらの治療が必要になり入院する事になったら数千万円かかると思ってください。
4914a6f6

$125,991.11(約1430万円)交通事故で4日入院。
f675caf2
アメリカでは数日入院すると1000万くらい軽くいくと言われています。 保険未加入が原因で高額な医療費が払えず、破産に追い込まれるアメリカ人も沢山います。

私の知人でも病気になって、医療費が払えずに自宅を手放した人がいました。

アメリカでは医療保険に加入する事がいかに大切なのか、これらの請求額をみると分かると思います。

アメリカの保険制度の仕組み

アメリカの医療保険の基本は民間保険となります。

アメリカには日本のような国民皆保険といった医療保障制度がありません。 アメリカ人は、雇用主が補償する民間医療保険を会社を通して加入します。 個人事業主の場合は、個人で医療保険に加入します。

高齢者と障害者に対してはメデイケア(MEDICARE)、低所得者に対してはメデイケイド(MEDCAID)と呼ばれる公的医療保障制度があります。

しかしながら、公的医療保障の対象とはならず、民間の保険も購入できない無保険者がアメリカの総人口の約15%いると言われていて、大きな社会問題になっています。

オバマケアってなに?

このような医療制度の問題を解決する為に、オバマ大統領が署名して発効した、医療保険制度改革法(国民皆保険制度)が、2014年1月1日から始まりました。

具体的には以下のように変更されました。

  • 国民は保険に加入することが強制となった(一部例外あり)
  • 保険業界は病気を理由に保険加入を拒否できない、契約を解除できない、保険の生涯上限の撤廃、保険料の決め方の制限など変更
  • 保険がカバーしなければならない最低基準を設けた
  • 保険料の補助制度:税金で一部損金できるようになった
  • メディケイドの枠の拡大
  • 個人が健康保険に加入できるのは、年1回のオープンエンロールメントの時期に限られる。ただし、結婚、離婚、失業、引っ越しなど、一定の条件を満たす人は、期間外でも加入できる。

一番の大きな進歩は、保険会社は病気を理由に保険加入の拒否や契約を解除ができなくなった事です。 民間で運営されている保険会社は、病気を理由に保険の解除や加入の拒否などを以前は行っていました。

オバマケアでは、保険の補償内容の比較を容易にするために、保険プランは、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのレベルに分けられました。 ブロンズは保険料が一番安く、プラチナが一番高いレベルです。

オバマケアでは、無保険から脱出し保険加入できるようになりました。 しかし結局の所、民間保険に全てを任せているため、既存加入者の保険料が高くなってしまいました。

保険料が高くなったのは、全ての人が保険に入れるようになった事と、病気などを理由に拒否できなくなった事が理由です。

低所得者への補助金の増加、保険会社は強制加入による保険料増加、保険の自由化など実はオバマケアは不評で数年後に医療保険制度改革法は継続不可能な状態になるのではないかと言われています。

PPOとHMOってなに?

アメリカの医療保険は大きく分けて、PPO(Preferred Provider Organization)とHMO(Health Maintenance Organization)の2種類が主流になっています。

保険加入の際に、加入する保険のプランをPPOかHMOか選ぶ必要があります。

PPOはどんな専門分野のドクターでもネットワークの中から自分で選べます。
HMOは必ず主治医を指定して、主治医を通さないと他の専門のドクターに行けません。

殆どのドクターはPPOのネットワークに加入しているので、日本のように自分でドクターを探して受診する事ができます。

HMOはどんな病気であれ、まず主治医を通す必要があります。 主治医の許可を得ないことには眼科や皮膚科などの専門医を受診する事が出来ません。

HMOのメリットはは選択枠が少ないけど自己負担金額も少ない事です。 PPOは医療機関や治療内容の選択肢の多いけど、保険料も高い。

私の家族はPPOに加入しています。 自分で好きな病院を選べない恐怖がHMOにはありました。 実際はHMOに加入している人も多くいて、問題ないようですけど、、、

保険プラン

保険のプランはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4種類あります。

4つのレベルは医療サービスやケアの質は全て同じで、自己負担額の割合が変わってきます。

・ブロンズ:保険会社の平均負担率-60% 自己負担率平均-40%
・シルバー:保険会社の平均負担率-70% 自己負担率平均-30%
・ゴールド:保険会社の平均負担率-80% 自己負担率平均-20%
・プラチナ:保険会社の平均負担率-90% 自己負担率平均-10%

プラン選びは、自分がどのくらいの頻度で病院にいくかに寄って異なります。

保険料はブロンズが安くプラチナが高くなっているので、病院にいかない人はブロンズ、いく人はプラチナが金銭的に有利になります。

年間を通して加入する必要があるので、適切なプランの加入は極めて難しいです。

私が加入している医療保険

私が加入しているハワイの医療保険はHSMA(Hawaii Medical Service Association)です。

HSMAはハワイを代表する医療保険会社です。 ハワイ在住の人は大抵、HSMAもしくはカイザー・パーマネンテに加入しています。

正直、年間にどのくらい病院にいくのか予想がつかないのと、もし病院にいく事になって高額な費用を支払うのが嫌だったので、家族全員でゴールドPPOプランに入りました。

プランの値段は年齢によって異なります。
HSMA プラン価格表

3家族で月の保険料金は$950(約11万円)です。 歯医者の保険料は別途月に$100ほど掛かるので、いかにアメリカの医療保険が高いか理解して頂けると思います。

ちなみに、一番安いブロンズの保険を選んだ場合でも家族で$550(6.3万円)です。

ハワイの生活費が高い1つの理由が医療保険料です。

日本の旅行保険の利用にはリスクがある

日本人のハワイ居住者で、日本のクレジットカードに付随している医療保険をハワイで使っている人達がいます。

クレジットカードの旅行保険というのは、クレジットカードを通して空港チケットを購入すれば、移動先で使った医療費をクレジットカード会社が負担してくれるものです。

こちらの旅行保険は本来、旅行者の為の保険であり居住者の為ではありません。

保険会社も旅行者なのか居住者なのか調べないため、多くのハワイ居住者がクレジットカード付随の医療保険を使っています。

1点、気をつけてほしいのは、もし仮に数日入院する病気になって手術をした場合、数千万円請求される事になります。 そうなった場合、クレジットカード会社は本当に旅行者なのか調査します。

もし、貴方が居住者であった場合、支払いを拒否されるでしょう。

そうなった場合、保険未加入者となり数千万円の医療費をアメリカの病院から請求される事になるので、注意してください。

以下の4つの記事も必読の記事です!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

シェアありがとうございます