不動産エージェントのコミッションが定額制になり不動産業界の仕組みが大幅に変わる?!

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こんにちは、アメリカ不動産投資家の澤(@SawaAzumi)です。

アメリカで定額報酬で不動産売買の業務を行う新規ベンチャー企業が進出して話題となっています。

アメリカの不動産の仲介手数料は日本と同じ成功報酬ですが、ルールが少し異なります。

まず、物件を売買する側にしか手数料は発生しません。 物件を購入する側は手数料は一切かかりません。

そして売却する側の手数料は物件の売却価格の6%です。

また、アメリカの場合、売り側と買う側の双方に別々のエージェントが存在しています。 売り手側が支払う手数料の6%は売り側(3%)と買う側(3%)にエージェントの報酬として分配されます。

この不動産売買時に発生するエージェントの報酬モデルを壊すベンチャー企業に多くの期待が集まっています。

ロンドンの不動産会社Purplebricksが米国に進出


Purplebricksはロンドンに本社を持つ不動産会社です。 他の不動産会社と違うのはエージェントの報酬を定額制にした事です。

報酬は一律$3200。

1億の物件でも10億円の物件でもエージェントの報酬は一定です。

イギリスの不動産エージェントもアメリカと同じように物件価格による歩合制ですが、Purplebricksはそのモデルを破壊、イギリスで急成長している会社です。

実は既にオーストラリアにも進出していて同じように歩合を定額に変更して運営しています。

イギリス、オーストラリアで成功したビジネスモデルをカリフォルニアのロスアンゼルスでスタートしました。

米国に進出する際には短期間で60億の資金を集めた事も話題になっています。

*買い手側がPurplebricksをエージェントにした場合、逆に$1000のキャッシュバックがされる事になっています。

なぜそんな安い価格を実現できるのか?

インターネットが普及した事により、不動産情報は誰でも平等に閲覧できるようになりました。

情報だけではなく3-D virtual tours(カメラで物件の中を歩くようにして見れる)が導入された事により、物件を毎回自分の目で確認できます。

その為、昔は10件の気になる物件があった場合、10件の物件を不動産エージェントと一緒に見学してきましたが、3-D virtual toursである程度省く事ができるようになりました。

また近隣の雰囲気やお店等はGoogle Street Viewでも十分確認できますから、インターネットの情報である程度の物件の選別ができるので、物件探しの方法が大幅に変わりました。

こういった最新のテクノロジーを提供する事により、エージェントの仕事量を減らす事に成功した結果、定額料金でも十分に会社として運営できるようになったようです。

Purplebricksは手数料が安いだけではありません、3-D virtual toursはもちろんステージングなどもデフォルトで行いますよ。
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*3-D virtual tourはこのようなイメージで家の中を歩くようにパソコンを使って見学する事ができる。

定額報酬のエージェントとは競争しても勝てない

安く請け負う定額報酬のエージェントの知識や仕事が通常のエージェントと比べると劣るのではないか?と考える人達もいるかもしれません。

そんな事はありません、逆に大きな組織で動く分、情報も知識も持っています。

実際に私がワイキキのコンドミニアムを購入・売却した時はエージェント手数料をキックバックしてくれる新興の不動産会社に依頼しましたが、全く問題ありませんでした。

エージェントの仕事内容は物件の売買であり、基本的に法律で事細かいことまで決まっています。 余程酷い人でない限り仕事内容に大きな差はつきません。 更に言えば、大きな差別化を仕事内容で行うのは非常に難しいのです。

例えば2億円の物件の売買が成立した場合、6%の1200万円をエージェントに支払う事になります。

Purplebricksの登場により、売買手数料の1200万円とPurplebricksの手数料35万が比べられる事になります。

6%の手数料を取るエージェントはその差額に見合った仕事内容が求められるのです。

1165万円もの金額をサービス内容で差別化する事はできますか? 

大半の人は定額報酬のエージェントと契約していく事になるでしょう。 手数料の金額に差が有りすぎて共存する事はできなくなるはずです。

これから定額報酬が主流になるよ

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そもそも前提として物件価格に対するパーセントがエージェントの報酬となるということが間違っています。

だって1500万円でも大掛かりな仕事もあれば、1億円でも簡単に取引が完結する仕事もあるんですから。

これが本当に仕事に対するフェアな報酬だと言えますか?

実はPurplebricksは定額報酬を行った最初の会社ではなく、米国では既に何社も存在しています。 ハワイにも定額で売買を請け負う会社はあります。

これからは間違いなくアメリカの不動産売買は定額報酬に切り替わっていくでしょう。

一攫千金狙いのエージェントが淘汰され、不動産エージェントの職業自体の立ち位置も変わるはずです。

シェアリングエコノミーが多くの中間業者を無くしたように、不動産会社のあり方も大きく変わるでしょう。

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